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輪島の雫

― 手のひらに宿る、記憶と祈り ―

2024年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県能登・輪島のまち並みや暮らしに甚大な被害をもたらしました。被害を受けた多くの家屋は解体され、長年人々の生活を支えてきた建築木材も、その役目を終えようとしています。 そして今、震災から2年近くが経ち、能登のことは人々の意識から薄れつつあります。 そうした中、これらの古材に新たな命を吹き込み、能登の記憶と想いを未来へつなぐことを目指し誕生したのが木のプロダクト「輪島の雫(しずく)」です。 

 製作のきっかけは2024年夏、能登に来て下さったボランティアの方々からの「せっかく輪島に来たのに思い出となるようなものが買えない」「なにか輪島との繋がりを感じるものがあればいいのに…」という言葉でした。当時、まだ輪島ではお土産などを販売する店舗はなく、県外から来られた方は帰りの道中、金沢駅などで何か能登にゆかりのものを買って帰るような状況でした。 

 輪島らしい想いのこもったもの、帰ってからも心を繋いでおけるもの。それを持つことで、また輪島に来たくなるもの。そういうものがあればという想いから「輪島の雫」は生まれました。 

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「輪島の雫」の素材はすべて能登半島地震で解体された家屋の古材。林業が盛んだった能登では家屋の梁や床、柱などに立派で貴重な木材が多く見られます。分厚いケヤキ材、地元の能登ヒバ材など、当時の家主がご自宅を誇りに思う気持ちが垣間見られます。今回はその宝ともいえる木材の1つを四十沢木材工芸(輪島市)が買取り、製材し、ろくろで削り、磨き上げ、プロダクトとして蘇らせました。この取り組みは地元職人が加工・仕上げを担うことで、地域の技術の継承にもつながります。 

手のひらサイズの雫型の木の塊は、祈りや記憶を形にしています。木そのものの温かみや質感をそのまま生かし、無塗装で仕上げた滑らかな木肌と丸みを帯びたフォルムは、そっと握ると心が落ち着く感覚を与えてくれます。 

「輪島の雫」には、持つ人と輪島をゆるやかにつなぎ、いつか実際に足を運んでみたいと思っていただけるような願いが込められています。

 

そのために2つの仕組みを用意しました。 

ひとつは、輪島のおすすめスポット一覧「雫とさんぽ」のしおりが入っていることです。しおりには、私たちがぜひ行ってほしいと思う飲食店や漆器店、公園や海など、今訪れることのできる輪島の見どころを紹介しています。手に取ることで輪島に行きたくなるきっかけとなり、「雫」を持つ人同士が偶然出会うこともあるかもしれません。 

もうひとつは、「輪島の雫メンバー」への登録です。しおりに記載されたQRコードからお名前とメールアドレスを登録すると、輪島の最新情報や、「輪島の雫」に漆を塗るなど体験ワークショップの案内を、年に数回受け取ることができます。 

さらに「輪島の雫」の公式SNS(Instagramアカウント wajima_shizuku)では、今の能登・輪島の景色や人、食べ物などを紹介していきます。日々の暮らしの中で雫を眺め、触れることで能登を思い起こし、訪れるきっかけとなることを願っています。

 

 

 

雫とさんぽ

― 輪島のおすすめスポット ―

【 食べる・飲む 】

⚫︎オリゾンテ

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カジュアルイタリアン。地元食材がのった季節のピザがおすすめ。店主は優しきパパさんサーファー。定期的にゆるいライブも開催。

⚫︎居酒屋 連(仮店舗)

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地元民がこよなく愛する居酒屋。仮店舗が出来た時はみな大喜び。お刺身は間違いなし、季節の海の幸がいただける。ベテラン店主の笑顔にいやされる。

⚫︎かど長食堂

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これぞ食堂!古きよき昭和な雰囲気。一人でふらりと行けるけど、地元民は必ず知り合いに会う。丼、ラーメン、やきめしなどなど。夜はお酒も飲める。民家にまぎれているので通り過ぎないように。

⚫︎Hosi bosi coffee

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オーガニックコーヒー豆を焙煎して販売。イートインもあるのでその場で飲める。店主はいつもてんぱっているので慌てさせないように待つべし。日によってはピアノ教室も開催。

⚫︎ラポール・デュ・パン

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遠方からもここのパンを求めてやってくる人気のパン屋さん。クロワッサンは某有名俳優もここのが一番美味しいと絶賛、ハード系も推し。お笑い系店主がつけるパンのネーミングにも注目。

【 楽しむ・買う 】

⚫︎輪島工房長屋

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輪島塗の製作見学、「沈金」「蒔絵」体験ができる貴重な施設。どんな絵を描くかセンスの見せどころ!?

⚫︎塩安漆器工房

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輪島塗の工程を見学できるお店。お話上手な個性派キャラの職人さんが自ら説明してくれる。お話の後はお買いものを楽しんで。

⚫︎蔦屋漆器店

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150年以上続く「塗師屋」さん。蔵を中心にした住居兼作業場もみどころ。漆器の日常使いを提案している女将から器の扱いを教えてもらえる。蔵の中に素敵なギャラリー併設。

⚫︎四十沢木材工芸 Factory's Gallery

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漆器の「木地屋」さん。最近は漆を塗らない木肌を活かした木製品も製作。ギャラリーショップは建築もみどころのおしゃれスポット。木の香りに包まれたいならここ。

⚫︎谷川醸造

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味噌と醤油を製造販売。「サクラ醤油」はお刺身にピッタリ、これがないと輪島の食卓は成立しない。オリジナル発酵調味料も各種あり、震災後クラフトビールにも挑戦中!

⚫︎酒ブティックおくだ

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能登の地酒を豊富に取り扱っている。ワインにも詳しい店主と可愛い奥さま、ご夫婦そろっての癒しオーラが良い感じ。お気軽にお酒のことを何でも聞ける。

【 感じる 】

⚫︎袖ヶ浜

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輪島市民の定番海水浴場。現在は海岸が隆起したものの、夏には海水浴を楽しむ子供たちの姿も見られる。キャンプ場も併設。夏はここでビールを飲みながらの夕日は格別。

⚫︎一本松公園

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市内中心部の高台に位置する公園。春は桜並木、秋には紅葉が圧巻。市民の散歩コースにもなっている。

⚫︎ねぶた温泉

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日本海をのぞむ温泉旅館。日帰り温泉もあり。熱めの超アルカリのお湯はお肌つるつる。地元民も定期的に疲れを取りに通う。はだかの付き合いで色んなお話が聞けるかも。

【 祈る 】

⚫︎重蔵神社

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震災後いち早くボランティア拠点として機能した神社。信仰、祭り、復興をつなぐ活動を続けている。輪島中心部の復興の重要な要。禰宜さん姉妹のキャラにも注目。

問い合わせ先・製造・販売元:四十沢木材工芸(代表:四十沢宏治、担当:四十沢葉子)

〒928-0062 石川県輪島市堀町3-8-1

TEL 0768-23-4077

info@aizawa-wood.jp 

https://www.aizawa-wood.jp

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